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「泉こなたの沈鬱」の続きです。

かがみの自覚はもっと前。
帰りのHRが終わって、帰ろうとしたらかがみが教室に入ってきた。
「こなた、ちょっといい?」
いつもとは違う消え入りそうな声だった。
「ゆきちゃん、帰ろ。」
「そうですね、では泉さんかがみさん、さようなら。」
「ばいばい、こなちゃん。」
「「またね…」」
またハモった…しかも二人ともかなり声小さいし。
つかさ、キミはいつからそんな空気が読める子になったんだ。
声に出してつっこめる程、今の私に余裕はない。

気づけばクラスの皆は帰っていて、かがみと二人きりだ。
皆が帰るまで私たちは一言も口を利いていない。
かなり長い時間無言だったはず。
重い雰囲気の中かがみが先に口を開いた。
「あのね…こなた…」
その先に続く言葉が何なのかわからない。けど、
「昨日、変なこと言ってごめんね。忘れて。」
かがみが次への言葉を言うより前に、一気に早口で私はそう言った。
「わ、忘れてって忘れられるはずないじゃない、それとも何?冗談だったの?」
ここで冗談だった、なんて言っても今更冗談に取れるはずもないだろうし、軽蔑されてそれこそ、もう口も利けなくなるだろう。
「冗談じゃないよ。本気だよ。」
「だったら忘れられるはずないでしょ。」
「じゃぁ、気にしないで。私は今までどおりでいいから…。」
どんどん自分の声が小さくなっていくのがわかった。
「あんたは今までどおりでいいの?」
そう聞かれ、小さく頷く。
いいわけない、いいわけないけど、かがみと友達でいられなくなるくらいなら、この気持ち押し殺して、今までどおりの友達としていたい。
そう言いたかったけど、言えない。

「嘘つかないで…。」
「昨日のこなたの顔、今までに見たことないくらい真剣な顔だった。今までどおりじゃダメになったんでしょ?だから…」
「うん…そうだけど…」
「ごめんね、こなた…」
あぁ、これできっかり振られるんだ…そう思った。
「あまりに咄嗟のことで、頭が回らなくなっちゃって…その…す…な人に…白され…もんだから…」
夕日が教室に差し込んでかがみの顔が赤く染まる。
何を言っているのか聞き取れない。
「…え?」
「だから…好きな人に告白されたから動揺したのよっ!」
大声でそしてかなりの早口でそうかがみは言った。
夕日に染められていたかがみの顔が更に赤くなる。
また私の頬に何かがつーっと伝う。
その瞬間
「私もこなたが好きだよ。」
そう言いながら私を抱きしめる。
あぁ、すごく心地いい…好きな人に抱きしめられるってこんなに心地いいんだ。
そっと私もかがみの背中に腕を回す。
「昨日はごめんね、素直になれなくて逃げちゃった。」
「かがみ…好きだよ…」
「こなた…好きよ…」
夕日に二人照らされて、寂しいはずの秋なのに幸せいっぱいの初秋。
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2008.03.13 l COM(0) TB(0) l top ▲

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