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「決意のキモチ」の続きです。

こなたは何も考えていないわけじゃない。
こなたなりに考えてることはある。
次の日、朝からそわそわして仕方ない。
ほとんど眠れなかったし。
休み時間にゆたかたちと話していても、ほとんど耳に入ってこない。
「みなみちゃん、どうしたの?具合悪いの?」
そう問いかけてきたのはゆたかだった。
鋭いというか、当たり前なんだろうけど、いつもの私と違うことに気づかれた。
でも、取り繕わなきゃ。
「大丈夫。ちょっと寝不足なだけ。」
寝不足なのは間違っていない。
昨日の夜も熱帯夜だったと朝のニュースで言っていた気がする。
そのせいか、意外とあっさり納得してくれて、ほっとした。

放課後、
「みなみちゃん、帰ろう!」
天真爛漫な笑顔で私に話しかけてくるゆたか。
「ごめんなさい。今日はちょっと用事があって、一緒には帰れない。」
ゆたかは寂しそうな顔をしながらも、手を振って田村さんたちと教室を出て行った。
ゆたかたちが門の外に出るのを確認してから、中庭に向かった。
中庭にはすでに泉先輩が来ていた。
「やふー、みなみちゃん。」
「あの、ごめんなさい。遅くなって……。」
「かがみたちに先に帰っててって話してたら時間くっちゃって、私も今来たとこだよ。」
「え…」
「かがみたちにはみなみちゃんと会うって言ってないよ。」
杞憂だった。
「ゆーちゃんに内緒ってことは、かがみたちにも言わないほうがいいのかなーって思って。」
「あ、ありがとうございます。」
「で、話って?何か深刻な話?」
木々の葉が風で揺れる。
どう切り出そうか考えていた。
なんせ告白なんて今までしたことない。
長い沈黙にも関わらず、全く急かす様子もなく、私が何かを切り出そうとしているのを、ただ待っていてくれた。

「好きです…。」
あまりにも小さい、葉のざわめきに消し去られそうな声で私は言った。
結局、考えてもこの言葉しか思いつかなかった。
聞き取れなかったのか、返答に困っているのか、また暫し沈黙となる。
「んと、私のことを?」
コクリと頷くしかできなかった。
「私ね、みなみちゃん好きだよ。かがみもつかさも、みゆきさんもみーんな好き。」
つまりは妹の親友として、ってことなんだろう。
やっぱり受け入れてはもらえないか。
嫌悪されないだけましか。
「もうちょっとみなみちゃんのこと知らないとわからないや。」
私があれこれ駆け巡らせている間に意外な言葉が発せられた。
何も思いつかない…なんて返せばいいんだろうか。
これはどういう意味で捉えればいいんだろう。
YESでもNOでもない返答ということになるのか。
「ちょっと意地悪かもしれないけど、今度ゆーちゃんと三人で遊ぼう。それから返事してもいいかな?」
と言うことは、好意的な気持ちは持っていてくれてる…ってこと?
ゆたかの親友としてじゃなく、友達としてでもなく…。
自分の都合のいいように解釈しながら自己嫌悪に陥る。
「はい。」
それでも、そう返事するしかできなかった。
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2008.02.24 l COM(0) TB(0) l top ▲

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